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シュン「ユウちゃん…、帰らないの?」
ユウ「シュンを置いて帰る気などない」
シュン「でも、日本の経済が…」
ユウ「俺にとっては日本の経済より、シュンの側に居ることの方が大事だ。だから、万が一…一生シュンがあちらの世界に帰れないというなら、俺もシュンの側に居る」
シュン「ユウちゃん……!」
その言葉を聞いたボクはユウちゃんに抱き付き、その胸に顔を埋めた。
ユウ「シュン、泣くな」
シュン「…な、泣いてないもん!」
ユウ「では俺の胸の辺りが熱いのはなんでだろうな?」
シュン「ち、違うもん…!」
ボクはユウちゃんに顔を見られないようにさらに抱き付く腕に力を込めた。
泣いてないって言ったけど、本当は泣いてた。
だって、嬉しかったんだ。
――ユウちゃんが、日本の経済より、ボクを優先してくれたから。
シュン「ユウちゃん……だいすき」
ユウ「俺も愛してるぞ、シュン」
ユウちゃんもそう言ってボクを抱きしめ返してくれた。
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