第1章

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「ご、5、6匹分ぐらいかな?」 「う~ん」 腕を組みがら少し首を傾けて、考えている感じを出すありさちゃん。 やばい・・・、可愛いくて・・・、癒され、 「8.17518248匹分だね」 瞳をキラン!とさせ、僕に笑顔を見せるありさちゃん。 え・・・?8.17、なんたら匹分・・・ですと? 見事な解答ぶりに僕は顔が無になっていた。 「・・・あっ!?ち、ちがうの!海遊館のホームページに載ってたの!!」「なっ、なるほど!」 そりゃそうだよね!ホームページにそういうの載ってたりするよね! 「び、びっくりしたでしょ~!覚えるの大変だったかな~」 「そ、それは恐縮です」 「いえいえ、どういたしまして。たくやくんと海遊館行くの楽しみにしてたからね。あっ!見て!すっごくきれい! 」そう言って小走りで先に前に行き、クジラが大きくジャンプしている姿を描いているLEDのイルミネーションに無邪気にはしゃぐありさちゃんを眺める。 振り返り僕に手を少し大げさに振る。 本当に素敵な人だ、初めて会った時から今日まで。 何度自分にはもったいない人だと思ったことか。 それでも、ありさちゃんに今の自分の気持ちを伝えたい。 今日、ぼくはありさちゃんに告白する。
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