些細な困り事

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「平瀬ちゃん、今日もナイスボディだね。」 はあ……。 コピーをとる私の背後から訳の分からん言葉を投げ、颯爽と去っていったセクハラ野郎。 今年の人事異動でうちの部署にやってきて、私の上司の一人となった男。 毎日、人目を盗んで私に近付いてきては、サラッと一言放って去っていく。 手を出されてるわけでもないから、スルーして過ごしてはいるが、決して気持ちの良い出来事ではない。 かと言って、「セクハラです!」と騒ぎ立てるほどでもない。 おかげで、私の2年目生活は嫌なスタートを切った。 それにしても、何故私を選んだ…。
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