第1章

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3日後に佳奈子の携帯に連絡が入った。 面接をした楯石からだった。 面接合格時にもらった名刺には、アフロディテプロダクション株式会社、専務取締役 楯石佑一と書いてあった。本名なのかどうかもわからない。 しかし、アフロディテプロダクション自体は結構有名な会社で、大物芸能人やアーティストもかなりの数が所属していた。そういう意味ではある程度デビューのための会社としては悪くなかった。 そこいら辺りのうさんくさいプロダクションだったら、初日にホテルに誘われていた可能性もある。 もっとも佳奈子のあの体を見た後では、そんな話は出なかったかもしれないが。 案の定、楯石の話は体のモデル整形を受けてくれということだった。 ただでできる代わりに、美容外科の病院の広告塔として写真を宣伝用の雑誌にのせなければならないが、佳奈子はモデル整形は体だけで、顔は自費で直しているので、写真は首から下だけを提供すれば良かった。 これだと、名前を出さないかぎりは、なかなか本人を特定することは難しい。 それから一ヶ月後、佳奈子の体のモデル整形が行われた。バストはアップされカップサイズはAからGに変わった。 ヒップの皮膚も持ち上げて、佳奈子の体は若いモデルのような体に変わり、まさに鬼に金棒の状態になった。 佳奈子の体が完成した三ヶ月後、そろそろ仕事を決めないとねと、楯石から話が出た。 いよいよ待ちに待っていた瞬間が始まる。 今までのように地味で無味乾燥な生活から抜け出して華麗な人生が始まるのだ。 整形を決断した時から、佳奈子は結婚を諦めていた。というよりは、一生独身で過ごす覚悟を決めていた。 あのまま、事務員で生活していても一生独身で終わったかもしれないし、結婚したとしても、どうせなんの面白味もない男のセックス付き女中として一生を送っていたに違いない。最後は介護という辛い生活が待っているかもしれない。 楯石は、会う場所をホテルにしてきた。 その場に行くと、そこはラブホテルだった。 「わかってるよね。」 佳奈子は黙って楯石の後についてホテルに入った。 今までこの方法で何人の女を自分の思う通りに扱ってきたのか。 楯石のモノはかなり大きかった。 初体験の佳奈子には、その痛みは鼻の手術をした時に想像した痛みを遥かに越えるものだった。 佳奈子はヴァギナの奥から激しく出血した。
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