ー1本目ー

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正直言って、こいつが何言ってるのか判らなかった。 けれど、その必要悪が洋二を殺したとなれば、俺はこのままにして良い訳が無い。 アイツが死んだ理由が判って、犯人を見付けて、カタキを取る。 「…良いか、越枝。さっきも言ったが、お前と宇田川にはキッチリ働いてもらう。CIGARETTESとなった以上はな?」 「あぁ。判ったよ」 それから翌日、俺はバイト先に退職願を出した。 店長からは色々と理由を聞かれたけど、一身上の都合って事で納得してもらった。 それを龍太に伝える為、夕方アイツのアパートを訪ねると…。 「ハァ!?仕事を辞めた!?」 「まぁな。色々あって辞めた」 「おま…わざわざ俺に付き合う事…」 ガチャッと麻酔銃を俺に向ける龍太は「誤解スンナ」と言って銃口を下げた。 「冷静に考えたんだがよ、この一件が済めば金持ち確定だろ?そしたら、それで会社でも建てちまえばいいと思ってな」 「だからって…」 「それに、誰が洋二のカタキ取るんだよ?」 …結局、考える事は一緒って事かよ。 「あ、言っとくけど、会社建てたらお前平社員だからな。俺は社長だけど」 「鬼かオメーは!?」 .
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