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あれから1ヵ月が経過し、俺と龍太はタールの地獄の訓練に付き合わされる日々が続いた。
「コラァ!!もっと気合入れて走れ走れぇ!!」
「し…死ぬ…」
「あ、あのロリババアめ…」
元々、俺達はただの一般人で、戦闘のノウハウなんて知るわけがない。
だから、タールが考案した「誰でも超戦士になれる訓練」とやらで朝から晩までミッチリしごかれている。
代わりに、当面の生活費はオイルが支給する条件でだ。
「良いか!ある程度の生身での戦闘が出来てこそ、CIGAREETSとしての自覚が目覚めるというものだ!次は腹筋50回4セットだ!」
「アホか!30キロも走ってから急に腹筋200回もできっか!」
「そうだそうだ!ヒーロー活動する前に廃人になるだろうが!」
「喧しい!これだからゆとり世代は貧弱で困る!追加に腕立て200回だ!」
俺達がそうタールと口論していると、俺達が特訓する近所の総合公園にオイルがアタッシュケースを持ってやって来た。
「やぁタール。生が出ますね?」
「オイルか。お前からも言ってやれ、貧弱すぎると」
「そうハードワークさせないでくださいよ。それより…仕事です」
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