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そう言ってオイルは俺と龍太の履歴書を手渡すと「コレを使ってください」と言った。
「履歴書まで作ったのかよ?」
「そりゃあ潜入捜査ですからね。一応お2人には警備員として潜入してもらいます。あとはタール、貴女が2人をサポートしてください」
「判った。さて、忙しくなりそうだ」
翌日、俺と龍太は潜入先の美術館に面接で訪れた。
警戒されるかと思ったが、その辺の根回しと言うか…難無く就職出来た。
「当美術館で館長をしている黒埼だ。知っての通り、ウチはリニューアルして日が浅い。だが新しい作品を今後も多く展示する。だから、当然警備員も増やさねばならん。君等新人には、先ず出入り口での警備に就いてもらう。赤井、新人に色々指導してやれ」
黒埼の傍に居た先輩警備員の赤井は「赤井だ。よろしく」と言って会釈する。
「他にも各フロアに警備員はいるが、俺はここの美術館の警備員チーフをしている。先ずはこの館の構造を教えておくから、ついて来い」
「はい」
「判りました」
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