ー2本目ー

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「そうか。ま、仕方ねぇよな」 「…あ、そういえばさ、俺がスランプになった時、洋二が昔言ってたよな?」 "スランプになるのは、才能がある証拠だろ?" 「そう言えば、ンな事言ってたっけ?」 腕を組みながら思い出そうとする龍太に、俺は「言ってたっての!」と言って煙草の吸い殻を灰皿缶に入れた。 「とにかく、後はアイツ等に任せようぜ。もうメンタルが疲れきってるっつーの」 「それもそうだな」 そう話しがまとまった矢先、俺の携帯電話に着信が鳴ると、画面上にタールからの連絡が来た。 「もしもし…何だ。お前か」 『何だとは随分だな。そこに宇田川はいるか?』 電話を代わるようにタールに言われて代わった龍太は「もしもし…」とタールと電話をする。 「何だよ…はぁ?何で?…チッ、判ったよ」 ピッと電話の通話を終えた龍太に「どうかしたのか?」と尋ねた。 「仕事が終わったら、お前のアパートに来いってよ。ついでにオイルも来るってさ」 「嫌な予感しかしねぇ…」 「同感だ…」 .
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