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「…時間だ。準備しろ」
電磁グローブを両手に嵌め、ジーンズと革ジャケットの服装にミスマッチな刀を背中に背負う俺と、マフラーを首に巻いて紺のボトムスに革ジャケットを着用し、ホルスターに麻酔銃を右の腰部分に入れてライフル銃を肩に掛ける龍太。
「フム…なかなか似合うな」
「つーか龍太、そのホルスターはどうした?」
「サバゲーで使ってるのをそのまま活用したんだよ」
明らかに声が野太い龍太に笑うのを堪えると、タールは「マフラー型の変声器も機能してるな」と言いながら笑うのを堪えていた。
「笑うなテメェ等!何で俺だけこんなガラガラボイスなんだよ!?」
「し、仕方ないだろ?越枝は変身すればまずバレないが、お前は…プッ!ば、バレる危険性が、ブッ!」
「ま、まぁ落ち着け。お、俺は笑ったり、しないからよ?」
「麻酔銃を眉間にブチ込んでやろうか?」
ダメだ。普通にウケる。
「そんな事より越枝、早くお前も変身しろ」
「早くしろ。変態人間」
「誰が変態だ!」
RED-20を胸ポケットから取り出して、1本咥えて火を着けると、俺の体はCIGARETTTSに変身する。
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