5人が本棚に入れています
本棚に追加
/126ページ
閉まりきっていた自動ドアが開き、俺と龍太は館内に乗り込んだ。
「んじゃ、やるか」
「おう。見たいドラマが始まっちまう」
真顔でどうでもいい事を口走る俺に、龍太は「そうだな」と相槌をすると、赤井とその手下が階段から駆け下りてきた。
「テメェ等だな!?さっきの電話した奴の仲間か!?」
「仲間っていうより…」
「あざとい婆サンの知り合い」
そう俺と龍太がそう言うと赤井は「やっちまえ!!」と言って手下が警棒を持って襲い掛かった。
「早速試すか!」
ガチャリとライフル銃で赤井の手下を撃ち倒す龍太は、その後も正確な射撃を披露する。
「サバゲーで鍛えたセンスなめんな」
「自慢にならんだろうが」
俺も電磁グローブで赤井の手下を殴ったり蹴飛ばして蹴散らすと、いつの間にか赤井の姿がなかった。
「赤井がいない!」
「ここだ!!」
展示品の刀剣が飾られたガラスケースを叩き割って中から東洋のサーベルを持ち出す赤井は、龍太に斬りかかった。
「コノッ!」
「なめるなガキ共!!」
龍太の持つライフルを弾き飛ばす赤井は、間髪入れずに襲い掛かるが、俺は背中に背負った刀を抜いて防御する。
.
最初のコメントを投稿しよう!