ー3本目ー

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墓地から少し離れた喫茶店に入った俺達は、コーヒーを注文した。 あの刑事、何で今更事件について調べているんだろう…。 「そう気にスンナよ。ったく、今更洋二の墓参りにノコノコ来やがって…」 「あぁ。そうだな」 洋二が死んですぐ、俺や龍太は警察署に何度も足を運んでは「犯人を捕まえろ」と訴えた。 だが、警察は「捜査が難航している」の一点張りで相手にすらしなかった。 確かに事件は深夜だったが、洋二をひき殺して走り去る車も見た。 なのに、犯人は見付かってない。 だからその1年目、俺達は必死に目撃者を探した。 けど、見付からなかった。 2年目も、勿論洋二が死んだ日にビラを配って目撃者を探したけど…1年目と変わらなかった。 「あークソッ!何か思い出したら腹立ってきた!」 「落ち着けよ龍太。それにしてもさ、あの刑事は何なんだ?」 「ンなの知るかよ。現場主義だかノンキャリアだかなんかよ!」 そう龍太が息巻くと、突然さっきの刑事の啓太が「ボロクソ言わないでくれよ」と現れていた。 「げ…さっきのデカさん…」 「まだ用かよ?」 .
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