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そう龍太が言うと、タールはニヤリと笑いながら「察しが良いな」と答えた。
「CIGARETTESというダークヒーローがこの街で暗躍していると判れば、自ずと犯罪率も下がり、より強固な抑止力になる寸法さ」
「その分、警察からは警戒されるんじゃねぇのかよ?」
「世間では、武装した謎の男女カップルで通っている。絶対にバレやしないさ。だから、その為に様々な武器や道具を与えているんだぞ?」
そう言ったタールの自信に満ちた態度に、俺は「そうかよ」と答えた。
「それより、今朝は何処に言っていたんだ?」
「墓参りだよ。ダチのな」
「確か、オイルが言っていた3年前のひき逃げ事故の?」
「あぁ。てか、その辺の進展はどうなってるんだよ?」
そう龍太がタールに問い掛けると、彼女はパソコンを持ち出して「面白い事が判ったぞ?」と答えた。
「何だよ?」
「そうだな。だが確かめたい事があるから、洋二の実家へ行くぞ?」
「あいつの実家?」
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