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そうだ、煙草だ。
俺はさっき買った煙草をポケットから取り出し、それをよく見た。
そして、よく調べるとソレは俺が普段から吸ってる煙草ではない。
厳密に言うと、ケースは嗜好品の銘柄のモノだが、煙草はそれに似せた偽物だった。
「ま…まさか…麻や」
「警察に行こう!今なら逮捕は免れるかも知れないぞ!?」
被せ気味に龍太が顔を青ざめながら言うと俺は「そ、そうだよな!?」と答えた。
「…それは困るなぁ、越枝サン?」
急に誰かの声が聞こえると、そこにはさっきのコンビニ店員がいつの間にか部屋の玄関に立っていた。
「…オイ、龍太。ドアの鍵掛けたよな?」
「チェーンロックもしたし…て言うか、どうやって?」
「いやぁ…どうやら成功したようで何よりです。あ、念の為に言いますが、怪しい者ではありませんよ?」
ゴソゴソと懐から俺が買った煙草を取り出した。
「コレで、貴方は喫煙者…"CIGARETTES"です」
「なんだって?」
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