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-------あなたは何・・・?
-------あなたは誰・・・?
あたりが一面まっくらな中、浮遊感に身を任せている。
あたりに何かあるわけではないし何かがいるわけでもない・・・なのに私の体にこだまする声。
--------私は・・・?
--------私は・・・・!!
声に対して返事を返そうとして自分のことを考えてみるも
頭の中にあるのは「記憶」ではなく「知識」しかない。
私は激しく混乱した。
(なんで・・・私はいったい何なの・・・!!)
押し寄せてくる孤独感と絶望感に呑まれそうになる。
浮いていただけの私は必死に上へと手を伸ばす。
「-----助けて!!」
思いっきり手を伸ばした瞬間私の周囲の空間は一面真っ白な空間へと変わる。
「ハァ・・ハァ・・ここは・・・病院・・・?」
私は浅い呼吸を整えながら自分の体に点滴が施されていること、そして私の周りにおいてある医療用の機械からここが病院であることを察した。
(・・・なんで私はここに?そもそも私はいったい何をしていたんだっけ・・・?)
思い出せない・・・記憶を手繰り寄せようにもまだ覚醒したばっかり故なのか頭がしっかり働いていない。
それどころか勢いよく起き上がったせいか体が大きく揺れる。
(しまった!!)
私の体はそのまま後ろに倒れこむ。
幸いベッドだったので後頭部を激しく打ち付けることはなかった。
倒れこんだ頭を左に向けると、隣のベッドには桃色の髪の女の子が寝ていた。
私とは違い規則正しい寝息を立てている。
(起こさなくてよかった・・・)
そのまま今度は右に頭を向けるとそこにはナースコース用のスイッチが置いてある。
患者としてここに置かれている以上、目を覚ましたのなら押さなければならないだろう。
私はそのスイッチを押す。
ピーピーという音と共に、廊下から足音がいくつか聞こえてきた。
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