第1章

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蟲毒月子→部屋にある湖でうなぎを5匹捕まえないと出られない部屋 なんかすごいのがでました どうぞ 目をさますと一面真っ白な部屋にいて。 汚れのない、いっそ恐ろしいまでの空間に物怖じしていると足元を何かが横切った。 「蜘蛛?」 なぜこんなところに? 動く蜘蛛を追って顔をあげると見たことのある人物がたっていた。ああ、そういえば彼は蜘蛛を操っていたっけ。 「ふふっこんにちは、蟲毒さん」 「…よぉ」 顔を覗きこみながら話しかけると不機嫌そうに返ってくる。 めんどくさ気だがちゃんと返してくれるところが月子の中でいい人のくくりに入っている由縁だろうか。 「蟲毒さんはここがどこかわかりますか?」 「知らねぇよ、お前の仕業じゃないのか」 「ちがいますよー、ひどいですねー」 出口のない真っ白な部屋はサイコロの内部みたいだ。 キョロキョロしてみても出口らしき物はなにもない。 「お前そっち見てこい」 「はーい」 一時休戦ということだろうか? 蟲毒の向かった方と逆に進む。 「出口あったかー?」 「なーいでーす!」 しばらく探し回ったが壁の凹凸すらない。 途方に暮れていると目の前が青白く光った。 「きゃっ」 「!」
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