キチノイロ

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「君! 入っちゃいかん!」  教頭先生があたしを肩をつかんで抑える。  あたしの目は、その光景に釘付けになっていた。  “ジリリリリリリ!!”  警報のベルと  “早く救急車を!!”  先生たちの喧噪と  “ぁあ…” “うぅ……”  “……痛い” “た……すけて……”  みんなのうめき声の中で、  まっくろな室内ではより一層目立つその、  黄   色      い  血。
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