第1章

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カーリアンは生の循環を思いついた事で少し安堵する。 フラナも嬉しそうで、ひと段落からの気分転換にカーリアンを外に連れ出そうと考えつく。 「ねぇ、小さな箱に住んでいる生物を見た事がある?」 「いや、まだだが」 「じゃあ、行きましょ!」 フラナに手を引かれて小さな箱の元にやってくると、ちょうど決闘中だった。 頭が三、四本ある生物に対して、口の大きな生物がその鋭い歯で噛み付いている。 その様子を呆然と見つめてから、カーリアンはフラナの肩を掴んだ。 「フラナ!食べさせればいいんだ!」 「えっ?」 フラナはカーリアンの言葉がすぐには理解できなかった。 カーリアンは興奮気味に彼女に説明を始める。 「ずっとな、死んだモノをどうするか考えていたんだ。死んだだけではそのモノが消えるわけじゃない。けど、死んだモノを栄養として他のモノが食べる事で循環が成り立つ」 「す、すごいわ!早くそれをクリトさんにも言いに行きましょ!」
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