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むかしむかしの大昔。
それは、世界が、大陸が、生き物が、人が、神と言う存在に創られた時の話。
神々の多くは永遠の命と溢れ出る力を持て余し、退屈な日々を送っていた。
「何か面白い事はないものか……」
神々を纏める王であり正義を司るゼキスは、ため息混じりに呟いた。
初めのうちは格闘したり、数光年先の的に矢を当てたり、美しく周囲をかざったりと楽しんでいた。
だが、神々の才能がそのまま表れてしまい、勝敗の結果は変わる事がなく、周囲も飾り尽くしてしまったため、飽きてしまった。
「王よ、この様なモノを創ってみたぞ」
創造を司るクリトが持ってきたのは奇妙な動く物体が二つ。
一つは頭だけ大きく細い手足が何本も生えている。
もう一つは凶暴そうな牙を大きな口からちらつかせた四足の生物。
「我々が決闘をするのではなく、これを戦わせるのだ!」
またすぐに飽きてしまうだろうとゼキスは思いながらも、試しに決闘させてみた。
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