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皆一様に賛同する中、ニコニコとその様子を眺める少女にゼキスは声をかけた。
彼女は愛を司り、存在位置的にゼキスの娘として過ごしている。
全て愛と美しい笑顔を振りまくフラナを、ゼキスは溺愛していた。
「私は皆さんが楽しそうであるなら、もちろん賛成です」
フラナの笑顔に皆が見惚れてため息をつき、世界を創る事が決まった。
主動はクリトがなり、総監督としてゼキスが見守る。
クリトはまず世界の基盤を創るために、一人の神を呼び寄せた。
それは循環を司るカーリアン。彼は、白い鱗で体を覆われ、手足のない長い胴体の生き物を身体に巻いている。
「この者がこの前話していた神だ」
「王よ、お初にお目にかかります。循環を司るカーリアンと申します」
見た目は青年のカーリアンは深々とゼキスに頭を下げる。
「顔を上げよ。話は聞いておると思うが、お前には世界の基盤を創りに携わってもらう。尽力せよ」
「御意!」
一度顔を上げたカーリアンはまた頭を下げる。
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