第1章

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彼女はそれを咎める事はなく、納得すれば頷き、時折質問や確認、自分の意見を述べるのために言葉を挟む。 フラナと話し合うにつれて、カーリアンは是非とも彼女にも基盤の一端を担ってほしいと思った。 そうするにはどんな循環の法則が必要か。 そこに思考が至った瞬間、彼の脳裏にカチリと循環の法則が組み上がった。 カーリアンはクリトを呼んで提案した。 「新世界の生物を各種ごとに二種類創るんだ。その二種類の個体に愛が生まれた時、同じ生物が産まれるようにする。最初の生物が死んでも同じ生物が産まれていれば、循環ができる!」 「それは面白い!何で今まで思いつかなかったんだ。永遠がなくとも、我々と同じような分類を創ればよいのだな!」 クリトは大興奮で賛同し、それに合わせて生物創りを開始する。今まで創ったモノを雄と雌という二種類に分ける作業から取りかかった。
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