Ⅰ*記憶*

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「はい、はい。分かりました。では、また。」 ガチャン 竜吉は電話を切った後、自分の部屋へ行き、棚から写真を1枚取り出した。 「綾・・・・。」 竜吉は1人で彼女名前を呟いた。 「・・・・俺、お前を守れなくてごめんな。綾・・・。」 竜吉の頬から涙が流れた。 竜吉の昔の彼女、松原綾[まつばらあや]当時20歳。 竜吉も同年代で20歳だった。 2人は高校生の時から付き合っていて、20歳になったら結婚をする約束もしていた。 でも、2人の幸せは長くなかった。 竜吉の彼女、綾は自ら命を落としこの世を去ったのだ。
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