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「という訳じゃ世話になるぞ」
結局宿屋代は払った、魔王の娘が金貨など持ってるわけもない。
宿屋の夫婦に説明し...嘘のな。
「すみません、妹が予定より早く着いて。二人部屋にしてもらえませんか?」
「リアドよ?わしはそなたのイモウト?」
あぁそうだ、頼むから喋るな。
まぁ身なりも似ていた為、夫婦は部屋を代えてくれた訳だが。
さて、こんどこそ本題だ。
「会いたかったぞ?ってどうゆうことだ」
「言葉の通りじゃ、父上からそなたの話は聞いておる」
「お前の父が...」
倒したはずの魔王が生きているのか?いや俺は確かに倒したはずだ。
「父上は姿を変えてモンスターの動向を探っておるのじゃ、だから我も今の父上の姿は分からぬ」
いやとりあえずな?
「俺に会いたかった訳を聞かせてくれ?」
「父上がな、困ったらリアドはんを頼れと申してた」
ちょっと待て?
「今何て?」
「困ったらリアドはんを...」
ザコタフ!?ちょっと待て待て!アイツが今の魔王の姿?スゲー弱かったじゃん!タフだけど!
スゲーウザかったじゃん!タフだけど
最初に出会ったボスじゃん!ザコだけど!
まさか本気を出してなかった?...
「ぶぇっくしょぉん!...うぅ寒いな最近の夜は」
「テ...メ...下級悪魔が」
「あぁもう聞きあきとるんよそれ、そんでもってわしはな元魔王やから?娘を泣かせよって、じゃあ君ら時空の彼方へぇ~レッツラゴー」
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