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「まだ間に合うぜ?皆」
「うるせー!お前が魔王を倒さなければモンスター達は暴れまわる事なく!今よりは平和が続いていたわ!」
農具を振りかざしてくる村人、俺は剣を振るいあっさり弾き返す。
「ひぃ..!」
村人は腰を抜かしているが、俺は剣を振るい村人達を次々峰打ちで倒していく。
村の広場に横たわる村人達は俺を殺す気だった、だが勇者だった俺に勝てるわけがないだろう。
「まだやるか?」
「...出ていけ!化物!」
言われなくてもそうするさ、俺は剣を鞘にしまい自宅に帰り簡単な荷仕度を済ませる。
「リアド...」
幼少気に遊んでいた女性が声をかけてくる。
「なんだ?」
「...ううん、何でもない」
女性の目は怯えていた。
しかし手のひらを返したのは村の方だ。
黙って殺されてたまるか、村人達は自宅からこちらの様子を伺うように見てきている。
「モンスター達にけじめつけてくるわ俺」
再び旅立ちをする事にした、だがこの村に戻る事はもうないだろう。
まずは指名手配にした国からけじめつけてこよう、しかし夜道だから安全な場所で野宿してから向かおう。
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