再び旅立ち

5/19
11人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
村から少し離れた位置にある洞窟を、今夜の野宿する場所に決めた。 モンスターも少なく、比較的安全な場所だ。 「ぎぃぃ!」 「安全な場所だったよな?」 洞窟の奥から、モンスターらしき声が聞こえてくる。 俺は剣を抜き、洞窟の奥へと進んでいく。 俺の前に突然何かが飛び出す。 洞窟の奥から現れたのは.. 「やっぱりリアドはんや!どないしたや?」 「...なんだザコか」 頭から触角を生やし、槍を持ち口からは不気味にキバが生えている。 そうこいつは... 「ちょっちょっ!久しぶりに会って第一声がザコとか酷すぎるやろう!」 「だってザコじゃん」 「あれから四年や、わしが昔のままだと思ってるだろ?残念ながら」 ザコから黒いオーラが溢れでる。 とてもじゃないが敵わ.. 「んで?」 ザコに土下座をさせる俺は剣先を向ける。 だいたい5秒で戦闘は終わらせたかな? 「嫌やわリアドはん、冗談や冗談」 「悪いけどさ、寝るから周りを見張っといてくれ?」 「なんでわしが」 再び剣先を向け「駄目?」と笑顔でリアドは答える。 「わかったから剣しもうてな!..ってなんでモンスターのわしが人間の世話せなあかんのや」
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!