11人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
村から少し離れた位置にある洞窟を、今夜の野宿する場所に決めた。
モンスターも少なく、比較的安全な場所だ。
「ぎぃぃ!」
「安全な場所だったよな?」
洞窟の奥から、モンスターらしき声が聞こえてくる。
俺は剣を抜き、洞窟の奥へと進んでいく。
俺の前に突然何かが飛び出す。
洞窟の奥から現れたのは..
「やっぱりリアドはんや!どないしたや?」
「...なんだザコか」
頭から触角を生やし、槍を持ち口からは不気味にキバが生えている。
そうこいつは...
「ちょっちょっ!久しぶりに会って第一声がザコとか酷すぎるやろう!」
「だってザコじゃん」
「あれから四年や、わしが昔のままだと思ってるだろ?残念ながら」
ザコから黒いオーラが溢れでる。
とてもじゃないが敵わ..
「んで?」
ザコに土下座をさせる俺は剣先を向ける。
だいたい5秒で戦闘は終わらせたかな?
「嫌やわリアドはん、冗談や冗談」
「悪いけどさ、寝るから周りを見張っといてくれ?」
「なんでわしが」
再び剣先を向け「駄目?」と笑顔でリアドは答える。
「わかったから剣しもうてな!..ってなんでモンスターのわしが人間の世話せなあかんのや」
最初のコメントを投稿しよう!