四、呪歌の番人

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 ワタシは泣くのをやめて手にあるカードを見つめた。彼らに会った翌朝、目覚めたら自分が握っていた物。それに、夢が信じられなくて退院後に学校に行ったら、まったく同じことが起きた。それらが彼らは実在したとつげていた。  それにしても、今までの自分の努力はなんだったのだろう。他人に嫌われたくなかった。争い事に巻き込まれる事なく穏やかに過ごしたかった。人の嫌がる事はせず、困っている人を助け、部活も勉強も努力した。それなのに、顔が爛れただけで今まで普通に接していた人達に疎ましがられるのは理不尽ではないか。ワタシのやったことはすべて無意味だったのか。このやるせない思いをどうしてくれよう。ワタシの命と引き換えにクラス全員を呪う!特にワタシの顔を奪った晴菜と皆の前で辱しめた実には重い罰を下してやる!!  ワタシはカードを縦に真っ二つに破り捨てた。  そのとたん、辺りが真っ暗になり『呪歌の番人』の声が響いた。 「その願い、叶えよう」
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