第1章

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父と母、兄→私→弟という男ばかりの家庭で育ちました。 勿論の事、2つ違いの兄とはよく喧嘩しお天馬そのものでした。 只、物心付いた時から舞妓になる為に修行が始まりました。 月→習字、算盤 火→華道 水→ピアノ&舞踊 木→スイミング 金→茶道 土→琴 日→茶道 というのも、母方が代々芸妓だったからで…今思えば母と父に感謝です。 只、水曜日に疲れて睡魔に襲われるので普段は飲めないオロナミンCを飲み、シャキーンとしたのを思い出します。 習い事の中で一番好きだったのが、2歳上の幼なじみとの茶道です。 理由は、お菓子が食べれるから(笑) 帰り際に、カレーうどんを食べさせてくれる先生だったから。 父は、自営業だった為に何時も午前様&日曜は接待と一緒に過ごした記憶がありませんが、時々連れて行って貰ったドライブと外食はとても特別でした。 私が一番好きだったのは、オムライス…父はカレーに何故か玉子&ソース? 勿論の事、父の優先でカレーになります。 修行から帰って服に着替え、当時ルパン三世を見ながら食事を出来る事が、嬉しくて食べる事も忘れてルパンに釘付けになりました。 産まれた時から、お手伝いさんの元から通い、父の顔も、母の顔もうっすらだったから。 だからこそ、母の作ってくれたカレーはご馳走だったし、父と会える休みは格別でした。
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