5-8 休暇の予定 

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 今のままでいたいから  伝えないまま、想われないまま、何もできないまま  ……胸が、痛い  松永に「八月中に必ず三日は休みを取るように」と言われ、渋々承諾したが、短期間でも職場から離れれば、胸の疼きは消えるだろうか。  そんなことを考えていた美紗が、フロアの一角で、日垣と女性職員の妙なやり取りを目撃したのは、彼が八月生まれだと知った数日後のことだった。
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