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百年の恋も…
教室の戸を開けたら、そこにはいつもの風景と変わらず彼が座っていた。
彼の名前は知らない。
分かるのは、いつも同じ時間。
いつも同じ席に座って何かを眺めている。
それしか知らない。
そして、決まって私が来ると席を立ち。
私の横を遮って、何処かへ居なくなる。
彼が私の横を通る度に、胸がドキドキした。
この気持ちが分からない。
モヤモヤした気持ちを親友に打ち上げた。
「これは、恋ね。」
「んー、でも何か恋とは違うような…。」
「馬鹿ねー。そんなもんよ!」
「…かな?」
「そんなに、気になるならアンタから声掛ければ良いんじゃないの?」
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