第1章

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...ゾクッ。 ピエロのお面をしているはずなのでそんなはずはないのだが、俺にはニヤリと笑ったような気がした。 「お待たせしました。」 出てきたのは水色の透明感のあるすごく綺麗なお酒だった。 考えても仕方ないか。 さっきの変な感覚も気のせいだよな。 もうそんな事は忘れて飲むことにした。 「う、うめぇ~!なんだこれ、初めて飲んだよこんなの!」 茂がそういうので俺も飲んでみた。 た、確かにうまい...。それも今まで飲んだことのない味でどう形容すればいいのか分からない。 「マスター、そうとう美味いねこれ!何混ぜてんの?」 「ありがとうございます。フフッ、それは言えません。」 「えー企業秘密かよー!しっかしうめえなあー。おかわりちょうだい。」 茂は余程気に入ったのかもう3杯目だ。 かくいう俺もおかわりして2杯目だが...。 それからしばらく茂と会社の愚痴などを言いながら飲んでいると少し眠気が出てきた。
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