308人が本棚に入れています
本棚に追加
ーーーそして話しは冒頭に戻る。
「くっそ、頭いてえー。」
あれからどれ程時間が経ったのだろう。1時間か1日か。もっと眠っていたような気もする。
「あのピエロ、変なもん飲ませやがって...。
絶対許さねえ。」
思い出すとまた怒りが噴き出てくるが、何処にそれをぶつければいいのかわからず抑える。
そういえば茂は....
近くにはいないみたいだな。
あいつもどっか変な所に連れていかれてるのか...?
とりあえずここにいても仕方がないので、その辺を歩いてみる事にした。
だがいくら歩いても木、木...。
いい加減にしろ!!
ーーガサッ
近くの茂みが音を立てて揺れた。
な、なんだ??
「お、おい、なんだよ!誰かいるなら出てこいよ!」
ずっと森の中で孤独だった為恐怖心はいつも以上に煽られて、少し声が裏返ってしまった。
最初のコメントを投稿しよう!