第1章

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ーーーそして話しは冒頭に戻る。 「くっそ、頭いてえー。」 あれからどれ程時間が経ったのだろう。1時間か1日か。もっと眠っていたような気もする。 「あのピエロ、変なもん飲ませやがって...。 絶対許さねえ。」 思い出すとまた怒りが噴き出てくるが、何処にそれをぶつければいいのかわからず抑える。 そういえば茂は.... 近くにはいないみたいだな。 あいつもどっか変な所に連れていかれてるのか...? とりあえずここにいても仕方がないので、その辺を歩いてみる事にした。 だがいくら歩いても木、木...。 いい加減にしろ!! ーーガサッ 近くの茂みが音を立てて揺れた。 な、なんだ?? 「お、おい、なんだよ!誰かいるなら出てこいよ!」 ずっと森の中で孤独だった為恐怖心はいつも以上に煽られて、少し声が裏返ってしまった。
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