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「プライド? はじめて聞いたわっ、あんたたちの口からそんな言葉! あなた、何者なの? それで本当にこのわたしのボディガードを任せられて!? だってわたしは…いいえ、いいわ、返品は、もうきかないのね?」
強い眼差しで見上げるのに、黒服のデカい肥満体はその見かけふくよかな丸顔を、うむ、とただ静かにうなずかせる…!
まるで愛想のないポーカーフェイスと主人を前にはあるまじき横柄な態度に露骨に顔つきしかめる少女だが、この時にはその表情に何かしらの不快や嫌悪以外の感情、少なからぬ驚きみたいなものもうかがわせていたものか?
事実、これまでについぞ経験のない体験と感覚だ。
よって目の前のこの得体の知れない存在に対しての少なからぬ興味を持ちはじめていることを、自分でもそれと意識していた。
※次回に続く…!
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