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「だ、大丈夫ですよ奈緒さん!!まだ望みはありますって!!」
「あぁ…、その優しさがさらに俺に現実を叩き付けるよ…」
結局慰められてもコレだけど。
幸せ気分から一転、悲しい現実を再確認した俺は、トボトボと自宅までの道を歩き出した。
そしてその背中に背負われるようにして二人が着いてくる。
「まぁ…、そうね。万が一アンタに彼女が出来るチャンスが来たら、アタシが手伝ってあげてもいいわよ」
「お前は信用できないだろ…」
「わ、私だってお力になりますよぉ!悪魔的発想で奈緒さんの恋をサポートします!!」
「…うん。気持ちは嬉しいんだけどもう少し身の丈に合った感じでいいわ」
そんな会話をしながら、コイツらは一体いつまで俺につきまとうのだろうと、ふと思った。
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