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「い、痛そうです…。奈緒さん、大丈夫ですかぁ?」
そう言いながら、ハレは黒い羽根を羽ばたかせてゆっくりと空から降りてくる。
「大丈夫なわけあるかッ。人が幸せ気分に浸かっているときにいきなりネリチャギかましやがって!!」
「いやぁ、アンタがあまりにも気持ち悪いからつい、ね」
「つい、で人の脳天にかかと落としするか普通!?」
「それにアタシ、他人が幸せそうにしてるとこ見ると邪魔してやりたくなるのよね」
「悪魔かお前!!」
「あ、悪魔は私ですよぉ!!」
「知ってる!!けど君はもう少し悪魔っぽくしようか!!」
「そうよ。アンタ結局このバカにいい思いさせただけじゃない。もう少し追い込んでやりなさいよ」
「お前はもう天使やめろぉぉぉ!!!!」
人がせっかくいい気分でいたのに…。
台無しだよチクショウめ。
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