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どこか分からない暗闇の中。
目の前には白い大きな扉と、黒い大きな扉。
白い扉は天国へと繋がっていて、黒い扉は地獄へと繋がっている。
俺は、どちらかを選ばなくてはいけない。
普通に考えれば、地獄に行きたいと思う人間は少なく、迷うことなく天国への扉を選ぶだろう。
俺だってそうしたい。
だが――
白い扉の前に立つ天使。
何かを企んだ様子でニヤニヤしているあの天使。
アイツは信用できない。
どうせ何か腹黒いことを考えているに違いない。
アイツが案内する天国は、果たして本当に人間が想像しているようなものなのか?
逆に黒い扉の前には悪魔が立っているが、コイツには凄い惹かれる。
どう見たって悪行なんてできなそうな様子だし、なんかもう格好がエロいし、おっぱいがもう…、おっぱいって感じだ。
あのつるぺた天使よりは遥かに天使っぽい。
ならばコイツが案内する地獄は、人間が想像しているものとは違うものではないのだろうか?
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