第2話 柊奈緒は疑われる

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どこか分からない暗闇の中。 目の前には白い大きな扉と、黒い大きな扉。 白い扉は天国へと繋がっていて、黒い扉は地獄へと繋がっている。 俺は、どちらかを選ばなくてはいけない。 普通に考えれば、地獄に行きたいと思う人間は少なく、迷うことなく天国への扉を選ぶだろう。 俺だってそうしたい。 だが―― 白い扉の前に立つ天使。 何かを企んだ様子でニヤニヤしているあの天使。 アイツは信用できない。 どうせ何か腹黒いことを考えているに違いない。 アイツが案内する天国は、果たして本当に人間が想像しているようなものなのか? 逆に黒い扉の前には悪魔が立っているが、コイツには凄い惹かれる。 どう見たって悪行なんてできなそうな様子だし、なんかもう格好がエロいし、おっぱいがもう…、おっぱいって感じだ。 あのつるぺた天使よりは遥かに天使っぽい。 ならばコイツが案内する地獄は、人間が想像しているものとは違うものではないのだろうか?
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