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そこには、小柄な少女が二人。
「…なによ」
エメラルドを思わせる碧眼で睨む少女。
肩に触れるくらいの長さの髪は、太陽の光を全て透過するような、細いプラチナブロンド。
控えめに言っても、美少女というカテゴリから余裕ではみ出してしまうくらいの整った顔立ち。
透き通った、浮世離れした雰囲気が漂うその少女は、まさに天使に見える。
…いや、実際頭の上には光る輪があるし、背中には彼女が着ている白いワンピースよりもさらに真っ白な翼が生えているのだが。
「うっうっ…、えぐっ……」
もう一人の少女は泣いていた。
誰のせいかは言わなくても分かると思うが…。
アメシストのような透き通った紫色をした眼に涙を浮かべながらこちらを見る少女。
丸みを帯びたショートヘアは、先程の少女とは対照的に太陽の光を全て取り込んでしまうような、漆黒とも言える色をしていた。
涙を浮かべ小さく震えているせいもあってか、小動物を連想させるような美少女だ。
…しかし、コイツは小動物っていうよりは小悪魔だ。
なんかちょっと刺々しい羽根としっぽが生えてるし、小柄な背丈にはアンバランスなわがままボディが、「え?何?この子痴女?」みたいな露出度のボンテージによってさらに強調されていた。
グッジョブ。
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