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『初めまして。アンタが柊奈緒ね。私は天使のイミナ。これから困ったときは私のありがたいお言葉を素直に聞いて行動しなさい。っていうか言うこと聞かないと地獄に落ちるわよ』
『わ、私は悪魔のハレと、申しますッ!な、何かお困りでしたら奈緒さんの力になります、ので…。頑張って天国に行かないようにしまひょうッ!!あぅぅ…、か、噛んじゃったよ…』
いきなりそんなことを言われても何がなんだかさっぱりだった。
何だその格好は。
何だその羽根は。
なぜ飛んでいる。
なぜ俺のことを知っている。
天国?地獄?
コイツらは何を言っているんだ。
ただ、混乱した思考の中で、目の前にいる美少女達は人間ではないと、それだけは理解していた。
その後色々と説明を受けたのだが、神と閻魔がどうとか、天国と地獄の魂総量のバランスがどうとか、俺の魂は死の概念からパージされたものでこのままいけば死後永遠とこの世をさまようことになるとか――。
正直何を言っているのかさっぱりで、とりあえずハレと名乗る悪魔の谷間を凝視していたら天使にソバットを食らわされた。鳩尾に。
その場で吐いた。
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