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門を開けたそこには木々に囲まれた小さな湖があった。
門から湖に行くまでの石畳の両側には石灯籠が四つ並んでいて、湖と道の境目には注連縄があり、それ以上先に進めないようになっている。
注連縄の向こうに見える空の色を映した湖は、キラキラと太陽の光を反射してとても綺麗に光っている。
少女は注連縄のすぐ近くにある灯篭に寄りかかるように座り込んで、じっと湖を眺めだした。
時々湖の方から涼しい風が吹き、近くを流れる川のせせらぎが聞こえる以外は何も聞こえない穏やかな空間が、少女は大好きだった。
それを知っている巫女は、少女の行動を気にすることなく、門に立て掛けておいた竹箒を持って再び掃除を始める。
石灯籠を磨くために1度上に上がり、水を入れた木桶と布を持って戻って来た時も、少女は微動だにせず景色を眺め続けている。
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