第5章

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第5章

まるで夢中だった恋人に 『距離を置こう』と言われたような。 寂しいけれど 信頼関係があるからこその不思議な安定感。 「朝刊をお持ちしました」 「ありがとう」 「庭のリラです。窓辺に活けますね」 「ああ、綺麗だね」 言われたとおり 僕は仕事に打ち込んだ。
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