第6章
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「お一人?」 「いや、天宮家の坊ちゃんと一緒」 あやうく受付で止められるところ。 「そ、どうぞ」 咄嗟の嘘で切りぬける。 週末だからか。 店内は意外と混んでいて。 見るからに同性同士のカップルが多い。 「驚いた。こんな店を知ってるなんて」 「違うよ。今日の為に調べたんです」 にしたってやっぱり目立つ――。 どこにいたってすぐに見つかった。
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