第6章

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第6章

執事服を脱ぎ棄て 年相応に流行りの服を纏う。 それから帽子にダテ眼鏡。 (はあ、クオリティー低っ……) 自分でもげんなりするほど 幼稚な変装でもばれないなんて――。 それはひとえに 彼らが恋に夢中なゆえ お互いの存在しか目に入っていないからだ。 「和樹くん、待った?」 「いえ。じゃあ行きましょうか」 PM20時――。
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