恋愛未満

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多分それは、彼にとっては純粋な好奇心で。 だけど私にとっては 衝撃 ・・あれ?私、何を失うのかな しばらく考えたけど、答えは出ない。 沈黙して、どの位時がたったのか。 ・・失うもの、わかったら教えてよ 彼が、机から飛びおりると、すれ違いざまに耳元でそう囁き。 滑るように教室を出て行った。 窓の外に視線を走らせると。 女の子が泣きながら、走っていくところだった。 そして、残された彼と、目が合う。 彼が私を見て、にっこり笑い、手を振った。 「・・部活は?!」 彼が叫ぶ。 「今日はないよ!」 「じゃあ、一緒に帰ろうぜ」 「・・うん!」 私は返事をして、鞄を手に取り、昇降口へと小走りにむかった。 私の物じゃなくても。 この関係は、壊したくない。 今は。
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