好きと言えない恋愛事情2

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「俺、千秋(チアキ)が好きなんだよね。」 拓海(タクミ)を煽るために言った言葉。 全部が嘘ってわけじゃないよ。 拓海を想って悩む千秋にキスしたのも。 あの瞬間したいって、俺の本能が動いたから。 でも千秋を自分のものにしたいとか、千秋とセックスしたいだとか。 そういう願望があるわけじゃなくて。 ただ純粋に、可愛いものを愛でるような。 ふわふわとしたカタチのない感情が、そこにはあった。 だから今は、淡い片想いが終わっちゃって。 ちょっとだけ寂しくて切ないなって……。 なんかそんな感じ。
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