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その日の夕方。 ごみ捨て場には、もうごみは一つもなかった。 心の中で小さくガッツポーズをしながら、いや待て、まだ油断できないぞ、とつぶやき、気合いを入れ直した時…。 「すいません」 と声をかけられた。 「はい?」 声の主を振り返ると、若い男性。 とはいっても、私よりは年上に見える。 彼は人懐っこい笑顔を浮かべながらに続けた。 「あの家に住んでおられる方ですよね?」
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