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「それでですね、今朝、貴女がごみを捨てておられたじゃないですか」
「え…!?」
その一言で、警戒度が跳ね上がる。
思い切り眉間にしわを寄せて睨むと、彼はしまったというような顔をした。
「あ、いやいや、僕も貴女の後にごみ出ししたんですって」
「……」
「そうはいっても、怪しいと思われますよね…」
松本さんは、困惑した表情で、ぽりぽりと頭をかく。
「あー、まぁ、とにかく、貴女の出したごみをですね、あの家のおばあさんが、漁ってたんですよ」
「えっ!!??」
警戒心が吹っ飛ぶほどの衝撃が、私の中に走った。
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