確信犯

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放課後。 窓の外を見ると煙。 行ってみると生物の先生が 落ち葉を集めて燃やしてた。 「先生。 いいんですか? そういうのって許可がいるんじゃ」 「堅いこと云うな。 ほら、口止め料」 ガサガサと火ばさみで焚き火の中を探ると 挟んだなにかを私の方に差し出してくる。 「熱いから気をつけろよ」 素手で受け取ることを躊躇われて ハンカチを出すと、 先生はそのうえにそれを置いた。 またガサガサと焚き火の中を探り、 同じものを取り出して軍手で掴む。 「あっち!手、大丈夫か?」 心配そうに私の顔をみる先生。 私は未だに、なにがなんだかわかってない。 「なに?芋、嫌い?」 視線を自分の手に向ける。 アルミホイルで包まれてるこれ、は多分、 焼き芋。
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