第2章

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前に買っておいた表紙に可愛いペンギンの絵がプリントされたノートを選び、机に向かう。 最初の1ページ目に何書こうかなぁ。 まだ混乱の続く頭で考えを巡らせ文字を並べていく。 大沢君のことを知りたし、アンケートに答えてもらおうかな…と項目を書き出していった…。 そして気付く。 このノート、いつ、どこで渡す? 私は三年、彼は一年。 教室は端と端。 吹奏楽部の部活に彼が毎日来るとは限らない。 渡すタイミングあるの? そっか、毎日それが大変そうだなぁ。 何にも考えてなかったけど、なんとかなるかな…。 あぁぁ…こりゃ、絵里にバレるどころか、あっという間噂が広まりそうだ。 どうなるんだろ…続けられるかな。 まだ1ページ書いただけで始まってもいないのに、不安だらけの彼とのお付き合いがスタートした。
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