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前に買っておいた表紙に可愛いペンギンの絵がプリントされたノートを選び、机に向かう。
最初の1ページ目に何書こうかなぁ。
まだ混乱の続く頭で考えを巡らせ文字を並べていく。
大沢君のことを知りたし、アンケートに答えてもらおうかな…と項目を書き出していった…。
そして気付く。
このノート、いつ、どこで渡す?
私は三年、彼は一年。
教室は端と端。
吹奏楽部の部活に彼が毎日来るとは限らない。
渡すタイミングあるの?
そっか、毎日それが大変そうだなぁ。
何にも考えてなかったけど、なんとかなるかな…。
あぁぁ…こりゃ、絵里にバレるどころか、あっという間噂が広まりそうだ。
どうなるんだろ…続けられるかな。
まだ1ページ書いただけで始まってもいないのに、不安だらけの彼とのお付き合いがスタートした。
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