第2章

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彼の目的はわかってる。 彼に向き合い鞄からノートを出しながら私は視線を合わせず小声で言った。 「もう絶対みんなにバレたよ。覚悟しとかないといろいろ聞かれると思うけど…。」 言いながらノートを彼に差し出すと両手でそれを掴んだ。 お互いノートに落としていた視線を上げて目を合わせると…ふふっ…やっぱり照れ臭い。 でも、なんか悪くないかも。 「「えー!ちょっと、唯ー!!」」 はぁ、やっぱりだ…絶対みんな見てると思った…ここから逃げ出したいよー。 もう腹をくくるしかない。 彼は恥ずかしそうに視線を私の後ろに移した。 私も覚悟を決めて振り返った。 みんなキャーキャー騒いでる。 そりゃ騒ぐよね。 まさかの組み合わせだもんなぁ。 その中から絵里がニヤニヤしながら私たちに近づいてきた。 「ふ~ん。なるほどね。そういうことだったか。それで唯は変だったわけね?」 コイツ、絶対オモシロがってる。 笑うなー! 絵里にジト目を向けるが効き目なし。 「で?いつからなの?」
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