第2章

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「コレ、今日からです!」 凄く嬉しそうな声が聞こえてきて驚いて見上げると、ニコニコしながら私の隣で絵里にノートを見せてる彼。 ありゃ、意外にも堂々としてる?開き直った? 私は絶対、顔が赤くなってる…。 なにコレ。罰ゲーム? 絵里様、頼むから勘弁してー! 絵里のニヤニヤだけかと思いきや、少し離れた所からニヤニヤビームの集団。 まだみんないたのかよ?! もう帰ってよー!(泣) 「なんか最近、唯の様子が可笑しいと思ってたら…心配して損した~。なんで黙ってんのよ!」 「いや、あのさ…。」 またやってしまった! いつも相談せずに事後報告だから毎回絵里に怒られる。 頼ってないとか心許してないわけじゃないんだけど…ごめんょぉ。 「唯からってことはないだろうから、大沢から言ったってことでしょ?」 「はい!あ、でも、コレは先輩から言ってくれました!」 って答えるから焦り気味に彼に視線を移すと、胸に抱き締めるようにノートを抱えて嬉しそうに微笑んでる。
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