第3章

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神園とはクラスメートということもあったがよく話すようになり、気が合うので一緒にいることも増えた。 球技大会当日、校庭や体育館で戦うクラスのチームをみんなで応援してる時に傍にいることが多かった。 彼の傍にいることが自然なことのように思えて来ていた。 そして球技大会が終わり、日常が静かになった時、神園修二と私は付き合うようになった。 その頃には彼を格好いいと騒いでいた女子たちは、先輩や他のクラスの人に目が移っていたため、抜け駆けとも言われず祝福してもらえた。 修二は本当に優しくて、さりげなく引っ張ってくれる人だった。 部活の時間は体育館の隣同士のコートで練習していて、休憩時間に堂々と仲良く話したりしていたのですぐに公認の仲になった。 期末テストの時期になり、勉強をみんなと一緒にやろうと修二に誘われ、部活停止中の放課後に剛くんの家にみんなで押し掛けた。 初めは剛くんの部屋でみんなで勉強していたが、佳祐君が「休憩しよー!」と言い出しぞろぞろとリビングに移動し始めた。
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