第3章

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修二の息が私の唇にかかった時、私の目は自然に閉じていき、次の瞬間ふわっと熱が触れた。 一瞬で熱が離れたので目を開けると真剣な修二の顔がまだ至近距離に。 言葉もなく見詰め合い、また少し顔を傾けて近づいてきたので、目を閉じて修二の熱を受け止めた。 触れているだけだけど今度は少し長くて、修二の気持ちが流れ込んできているようで。 唇を離すと修二はギュッっと抱き締めてきて、私も何かに掴まりたい気分になり修二の背中に腕をまわした。 修二の匂いと温もりに包み込まれて、幸せ過ぎて泣きそうになった。 修二の胸に顔を埋めながら自然に言葉が零れ落ちた。 「修二、好き。」 私の肩に顔を埋めていた修二にはちゃんと届いていたようで、 「唯、好きだよ。」 耳元で落とされた言葉に背中がゾクッとして身体がピクッっと震えた。 何もかもが初めての感覚。 幸せな気持ちが溢れると泣きたくなることも知った。 どのくらいそうしていたんだろう。 暫くして修二の腕の力が緩んだのに気付き、私も腕の力を抜く。 また至近距離で見詰め合い、おでこをコツンと合わせてクスッっと照れて笑みが零れた。
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